当院では開院当初から15年以上、地域に根付いた外来診療に加え、訪問診療にも力を注いでまいりました。
住み慣れたご自宅で快適な療養生活を送っていただけるように医療面のサポートを行います。私たちは、患者様の身体(疾患)だけを診るのではなく、訪問診療医の立場から生活・暮らしに着目しています。
在宅医療(訪問診療)とは?
通院が困難な方を対象に医師がご自宅に訪問し、定期的に診療を行います。
はじめに、在宅医療には大きく分けて2種類あります。
●訪問診療とは…
診療計画を立て、定期的に医師がご自宅へお伺いし、診察を行います。ご自宅で療養される患者さんの健康管理(全身管理)を行い、病院に通院されている時とほとんど同じような医療サービスをご自宅でも受けることが可能です。
●往診とは…
急な体調の変化など患者様の要望により、必要に応じて訪問いたします。
24時間365日の診療体制で、突発的な病状の変化にも対応しております。
定期的な訪問診療(月2回)を基本として、必要に応じて往診を組み合わせながら、住み慣れた地域で過ごされる患者さんの暮らしを訪問診療医の立場から支えていきます。
また、地域の病院や医療・介護事業者の方々と多職種連携を通して、ご状態の変化を共有し、予防や医学的管理を行います。
※訪問診療では、訪問診療の契約を事前に交わしている方を対象に診察を行う医療です。
緊急時の臨時往診のみの対応は致しかねますので、ご了承ください。
対象となる方
- ●認知症の方
- ●お身体の状態により、医療機関へおひとりでの通院が困難な方
- ●ご自宅での療養を希望される方
- ●脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作)の疾患を患わっている方
- ●パーキンソン病など神経変性疾患、指定難病の方
- ●がんに対する疼痛コントロール、緩和ケア、ご自宅でのお看取りを希望される方
- ●胃ろう、腸ろう、在宅酸素療法(HOT)等の医学的管理や、中心静脈栄養、膀胱留置カテーテル交換等の医療処置が必要な方
当院の在宅医療(訪問診療)の特徴
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1常勤の医師が担当し、診療いたします。
当院は機能強化型在宅支援診療所です。
開業以来、在宅医療にも力を入れてきました。スタッフは在宅医療の経験も長く、患者様はもちろん、ご家族様へのサポートも大切にした診療を行っています。
また、医師と看護師が主となって毎週カンファレンスを実施し、患者様の状態報告・情報共有を行っております。 -
2急性期から慢性期疾患まで幅広く対応することが可能です。
当院の医師は外来と訪問診療を兼任することで、日々色んな疾患に触れ、様々な視点で診療にあたっています。
脳神経外科の専門領域だけでなく、認知症や寝たきりの方、生活習慣病の予防・管理、指定難病から終末期医療まで様々なご状態の患者様を診療しております。 -
3CT、MRI、エコー、内視鏡など、大学病院と同等の検査機器を備えています。
外来にはCT、MRIなど様々な検査機器を設備しています。
訪問診療で医師が必要と判断した場合は、当院で検査をお受けいただくことが可能です。また、外来に各診療科の専門医師が在籍し、専門外来も設けていますので、院内連携(チーム医療)により専門性の高い医療をご提供いたします。 -
4地域の病院、医療・介護事業者の方々と関係性を大切にしています。
地域の病院や医療・介護事業者の方々と連携・協力し、患者様がご自宅で安心して生活を続けられるよう、総合的にサポートします。入院が必要な場合や、ご要望に応じて緩和ケア病棟(ホスピス)への受け入れ可能な病院へのご紹介も行っております。
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5訪問リハビリテーションを行い、「寝たきりにしない」をモットーにしています。
「一日でも長くベッドから離れた生活をして、住み慣れたご自宅で過ごしてもらいたい」
この様な想いから在宅におけるリハビリの必要性を感じており、当院には訪問リハビリ専任の理学療法士が在籍しています。
お一人おひとりに合わせたメニューでリハビリテーションを行います。
診療費用
診療費は、健康保険が適応されます。
表は、70歳以上の方を対象とした1ヶ月あたりの自己負担額の目安です。
≪ご自宅で過ごされている方(月2回の訪問診療を受けた場合)≫
(令和元年10月現在)
医療保険負担割合 | 自己負担額 | 自己負担限度額 |
---|---|---|
1割 | 7,000円程 | 18,000円 (年間上限144,000円) |
2割 | 14,000円程 | 18,000円 |
3割 | 20,000円程 | ※ |
※限度額や負担の割合は、(年齢や)所得によって異なります。
- ●1ヶ月あたりの診療費自己負担額には上限があります。
- ●臨時往診(昼間・夜間・深夜)、電話再診、検査、医療処置、重傷者加算、お使いの医療機器等に応じて、別途費用が加算される場合がございます。
- ●交通費はいただいておりません。
- ●介護保険を申請している方は「居宅療養管理指導料」の費用が追加されます。
1ヶ月あたり…600 円程 《 介護負担1割負担の方の場合、月2回までの請求 》
連携医療機関
- ●東京医科大学病院
- ●荻窪病院
- ●東京衛生アドベンチスト病院
- ●総合東京病院
- ●東京女子医科大学病院
- ●東京医療生活協同組合新渡戸記念中野総合病院
- ●杏林大学病院
- ●国立国際医療研究センター病院
- ●東京警察病院
- ●河北総合病院
- ●浴風会病院
- ●佼成病院
- ●城西病院
- ●中野共立病院
- ●河北リハビリテーション病院
など
診療開始までの流れ
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1ご依頼・ご相談
お問い合わせをいただいた際に、患者様のお住まいや現在の症状(主病名、医療的処置の有無等)などをお聞きします。
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2契約
初診前に看護師がご自宅にお伺いいたします。
ご本人様やご家族様に訪問診療のご説明を行い、 契約の上、初診に向けた調整を行います。
また、入院中の場合には退院前カンファレンスにも積極的に参加いたします。 -
3訪問診療開始
初診日程を調整後、診療計画を立て、訪問診療開始となります。
常勤医師が看護師とともにご自宅にお伺いいたします。
お問い合わせ
まずはご相談だけでもお気軽にご連絡ください。
訪問エリアもご相談に応じております。
訪問リハビリテーション
訪問リハビリテーションは、医師の指示のもと理学療法士がご自宅にお伺いし、身体機能の維持・回復を図り、日常生活の支援をさせていただきます。
対象となる方の例
- ●当院におけるリハビリテーションの介入には、当院の訪問診療を受けている方に限ります
- ●通院が困難でご自宅でのリハビリテーションをご希望の方
- ●退院・退所後に自宅での生活に不安がある方
- ●自宅での生活が困難になってきた方
- ●介助方法や住宅改修の助言を必要とされている方
- ●廃用症候群により日常生活能力が低下してきた方
- ●ベッド、車いすなどの福祉用具の選定に助言を必要とされている方