MRI検査は、強力な磁場を発生させた大きなトンネル型の装置の中で、磁気の力で体の臓器や血管を撮影する検査です。MRIはこの検査の名称「Magnetic(磁気) Resonance (共鳴)Imaging(画像)撮影法」の頭文字になっています。
同じような形状の装置で行うCT検査はX線を用いて体の断層写真を撮影しますが、MRI検査は磁気と電波を利用するため、比較的体に負担の少ない検査であると言われています。CT検査とは仕組みが違うだけでなく、発見できる病気、検査にかかる時間や費用も異なります。
MRIは、全身のほぼ全てのがんを調べることができるため、さまざまな病気の早期発見、診断に役立ちます。
特に脳、乳腺、肝臓、子宮、卵巣、前立腺などのがんの診断に力を発揮します。
「テスラ」とは磁場強度を表す国際単位で、数値が高いほど高画質の画像を撮影でき、検査時間も短縮できます。
現在、臨床で使用されているMRIの値は0.2~3.0まであり、当院では、診断に3.0テスラMRIを利用しています。
検査は、装置の寝台に寝た姿勢で行います。ほとんどの検査で仰向けですが、撮影部位などによってうつ伏せや横向きに寝る場合もあります。
撮像部位に「コイル」という器具を装着したり、乗せたり、巻いたりします(検査内容によって異なります)。
検査が始まると、寝台が自動で動きトンネルの中に入ります。MRI装置から大きな機械音が鳴りますが、正確な画像を撮影するためには体を動かさないようにすることが大切です。
検査時間は、部位や内容により異なりますが、およそ20分から60分程度かかります。
MRI検査では強力な磁気を利用するため、人によっては検査を受けられないことがあります。
また、金属を身につけていたり、コンタクレンズやメイク、ネイル等をしたままでの受診もできません。検査を受ける前には、必ず受診可能かどうかを確認するようにしてください。
健康管理の第一歩は、身体の状態を知ることから!
定期的な健診・検診で、しっかりチェックすることが大切です。